初心者向け:不動産投資の基礎知識
前回の投稿で、はじめて副業をおこなうときの1歩目として、
ストックビジネスである不動産投資はおすすめと書きました。
毎月の家賃収入で定期的な収入を得ることができれば、
精神的にも非常に楽になります。
そこで、皆さんが不動産投資をはじめておこなうときの、
・不動産投資の基本的な知識
・サラリーマン向け 不動産投資に関する考え方
をお伝えします。
不動産投資の基本的な知識
収入と支出
毎月の定期収入としてストックビジネスを考えた際に、
不動産投資の収入、支出の考え方は、以下の通りです。
収入:家賃
支出:ローン返済、管理費、修繕費、固定資産税(年1回)など
上記項目を総合的に考えて、
継続的に収入が支出を上回ればよいわけです。
また、物件の収益性を示す指標として「利回り」という考え方があり、
「利回り」には「表面利回り」「実質利回り」があります。
表面利回り:年額家賃収入 ÷ 物件価格
実質利回り:(年額家賃収入ー年額経費)÷ 物件価格+物件取得経費+固定資産税
表面利回りのみをアピールしている不動産業者は多いですが、
実質利回りを自分自身で計算し、毎年きちんと利益が出るかを
計算する必要があります。
(例)
物件価格:1000万円
年額家賃収入:72万円(6万円/月 × 12か月)
物件取得経費:100万円
年額経費:12万円(1万円/月 × 12か月)
固定資産税:4万円
表面利回り:72万円 ÷ 1000万円 = 7.2%
実質利回り:(72万円-12万円) ÷ (1000万円+100万円+4万円)
= 約5.4%
実質利回りを一つの基準として、あとは融資を利用するならローン金利などを
考慮して、「儲かるか儲からないか」を判断するようにしましょう。
このことを忘れずに、物件選定をおこないましょう。
不動産投資物件の主な種類
不動産投資で購入する物件の種類としては、
大きく以下のパターンがあります。
・新築区分マンション
・中古区分マンション
・新築一棟アパート
・中古一棟アパート
・中古(築古)戸建
物件価格
区分でも、一棟でも、基本的に新築物件は物件価格が高いです。
当たり前ですよね。「新築プレミアム」なんて呼び方をよくします。
中古物件は築年数にもよりますが、物件価格は新築よりは安いです。
区分マンションで考えると、新築物件の価格は約10年も経過すれば、
半額近くの値段になることが多いです。
家賃
一方、入居者の家賃は、新築物件のほうが当然高い家賃を取ることができますが、
新築と中古で比較した際に、物件価格ほどは差が開きません。
新築のワンルームマンションで8万円の家賃の物件は、
約10年経過した際でも6万円~7万円程度の家賃は取れることが多いです。
これらの基本的な知識を理解したうえで、
どういった物件を購入すればよいか、考えましょう。
サラリーマン向け 不動産投資に関する考え方
これから副業をはじめようと思っているサラリーマンの方々は、
以下の条件に該当することが多いと思います。
・初期費用に多くの金額をかけられない
・早いタイミングから、毎月利益がでてほしい
・できるかぎり、時間や手間をかけたくない
このことから、絶対にやってはいけない投資方法としては、
新築区分マンションです。
不動産投資における新築区分マンション(主にワンルームマンション)は、
一般的には以下のように考えられています。
・家賃と比較して、物件費用がかなり割高である
・融資を利用しローンを組むと、運用当初は赤字になるケースが多い
新築区分マンションを販売している不動産会社の営業トークとしては、
・新築なので貯金を崩さずにフルローンでの購入が可能!!
・ローン返済が完了するまでは赤字になるが、節税対策になる!!
・ローン返済完了後は、家賃がまるまる収入になる!!
などが多いですが、絶対に購入してはダメです。
フルローンが可能 ⇒ 貴重な融資枠を使ってしまう
節税対策 ⇒ 毎月の収支が赤字なので、意味がない。他にも節税対策はある。
将来はまるまる収入 ⇒ 30年後の家賃相場は不明。その時まで赤字が続くなどあり
得ない。
不動産投資で失敗している人の多くは、1つ目の物件として新築ワンルームマンション
を購入された方です。
このビジネスは販売する不動産会社と銀行だけば儲かる、悪徳スキームです。
何度も言いますが、皆さん不動産投資用の新築ワンルームマンションは、
絶対に購入しないでくださいね。
それ以外の物件種別では、やり方によってはうまく利益を出すことが可能です。
インターネットや書籍で色々と調べても、人によって得意な投資手法は異なるため、
さまざまな意見があります。
基本的な考えとしては、
・実質利回りを正しく計算し、確実に利益が出る物件を買う
・賃貸需要があるエリアで物件を買う
・初心者はあまり高額な物件を買わない
といった部分を意識すれば、大失敗をする可能性は低いです。
(失敗例)
・実質利回りが15%を超える、田舎の中古アパートを購入
⇒実質利回りは満室想定であるが、空室だらけとなってしまい赤字となる。
・不動産業者にすすめられて、物件価格が2億円の物件を購入。
⇒仮に利益が出たとしても、毎月の多額の金額の出入りが発生するため、
精神的に安定しない。将来的には不安で仕方がない。
初心者は、これらのことに気をつけて、業者の言いなりにならずに、
自分自身で正しく収支を計算して物件選定を行えばよいです。
具体的な物件選定方法は、また別で投稿するようにします。
まとめ
ストックビジネスとしての不動産投資は魅力的です。
あまり欲を出しすぎずに、まずは小さな利益を目指して物件を選べばよいと思います。
1つでも物件を持てば、ストックビジネスの良さが身に染みて分かります。
あと、正しく収支計算を行った上で融資を利用することにより、
多くの日本人が持つ「借金の罪悪感」という意識も減り、
お金に関する正しい感覚も身に付くと思います。
まずは1歩を踏み出してみましょう!!